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お腹の使い方。歌や管楽器では大きなテーマになることですよね。
『お腹を張る=息を吸ってふくらむ肋骨やおなかねふくらみを保つ力をかける=息を支える』
という話が、いつの間にかお腹を凹ませてはいけない、というふうにちょっと飛躍して教えられたり受けとったりすることは、すごくよくあることだと思います。
結果、腹筋の息吐きパワー=お腹を凹ませる運動を使わなくなって損しちゃってた!という場面によく出会います。
横隔膜でお腹を張る『力・動き』はかけつつ、腹筋では凹ませる『力・動き』を使う。
右手は上げて
左手は下げる
みたいですが(笑)、
横隔膜と腹筋では別の筋肉だしついてる場所も主な働きもちがうから、できるんだと思います。
横隔膜が勝つとお腹はあまり凹まず、
腹筋が勝つとけっこう凹む。
前者はピアノやロングトーン、落ち着いた音のため
後者はアクセント、つよいグリッサンド、上昇音型、明るい音のため
に使える面があります。
奏者の個性や音楽的な文脈でどちらの極にどれくらい寄るかが変えられる、ということです。
Basil Kritzer