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【グリッサンド(金管)の工夫】
グリッサンドがうまくできなくて…という高校生からの悩み相談にこう提案してみました。
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①ハーフバルブを使う(下の音と上の音の間で、どこかの指(レバー)を半押し気味にする)
②グリッサンドの途中で指(レバー)を変える。下の音と上の音の間でちがういくつもレバーを動かすとやりやすいことも。
③下の音と上の音で指が同じの場合、その間に倍音(リップスラーで出る音)がいくつ入っているか確認してみたあと、心の中でグリッサンドの間に素早くそれらの音を駆け抜けるつもりで歌って、吹いてみる。
④下の音と上の音の指が同じでない場合、指を切り替えるまでのところ、切り替えたあとからのところで、同じように倍音がいくつあるか調べる。
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3と4は、ソルフェージュ(=イメージ)を楽器の構造に合致させる意味を持っている工夫です。1〜4のどれかが、もしかしたら何か手ごたえにつながるかも。
前進につながりますように。
(こういう「工夫」と、工夫から見出したコツの伝授みたいなもの、元京都市交響楽団の小山先生のレッスンの真骨頂んだったようにも思った、ふと)
Basil Kritzer