【音程感(イントネーション)】

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新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら

【音程感(イントネーション)】

良い音程感(イントネーション)というものは、良いリズム感と同じように、良い音楽性の前提となるものです。

良い音程感は、真摯に聴くことに拠るもので、また良い音程感は良い相対音感を必要としますので、「心の耳で前もって聴く」ことを必要とします。

「心の耳で前もって聴く」こととは、演奏する前に心の中で演奏をしようとする音を聴くことで、一つ前の音に対して次の音の音程がどのような高さになるべきかを決めるということです。

これは音程と筋肉記憶をつなげていくことを促進しますから、それが正確性を高めることにもつながります。

・良い音程感を高めるため、まずひとつ何かソロ曲からワンフレーズ抜粋します。そしてそれを演奏する前に一度歌います(できれば、あなたなりの一番良い声で)。真摯に自分の声の音程感を聴き、楽器で演奏しているときの音程感と比較しましょう。

・下記の写真の「ウォーミングアップエクササイズ2」を使って、もっと強度の高いエクササイズもできます。1音目を演奏している間、次の音の音程を心の中でイメージし定めます。そして、2音目を演奏している間、3音目の音の音程を心の中でイメージし定める、というふうにつなげていくのです。

アンサンブルの中で演奏するときは、自分の音程感だけでなくアンサンブルの全体的な音程感も聴きましょう。そして「心の耳で前もって聴く」ことをすることで、直感的に、アンサンブルの奏でている和音に音を「ハメる」ことができるでしょう。

中心の定まったよく響く音は、他の楽器の倍音と良くブレンドするので、「音程がハマって」聞こえます。

そして何よりも、「心の耳で前もって聴く」ことをトレーニングし、自分の聴き方に従って演奏することを通じて、自分の耳を信頼できるように学習していきましょう。

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続く
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【音程感(イントネーション)】」への2件のフィードバック

  1. 「音程感」については日々練習をする中で漠然と認識をしていましたが明確に文書で書かれたものを知ったのは初めてです。ありがとうございました。バジル先生のますますのご活躍を祈っております。

    • Ueki Nobuakiさま

      有難うございます。
      引き続き、この翻訳シリーズをお楽しみください。

      Basil

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