つれづれ

生徒さんのひとり(中学三年間、吹奏楽部でホルンを経験、それ以来15年ぶりにホルンを再開)に、マウスピースの当て具合やアンブシュアがデニス・ブレインによく似ている方がいます。

特定の見た目のアンブシュアが正しい、というの考え方が権威を持ったいまでは、この生徒さんを目にすると、アンブシュアの矯正に真っ先にとりかかる教師もいると思います。

ぼくも、最初にこの生徒さんの見たときは、一瞬「アンブシュアがおかしい!?直さなきゃいけないの!?」と衝動的に思って焦りましたが、考え方・呼吸・動きなど、そういった観点から少しレッスンしていくと、動きが良くなり、音も良くなりました。そして、そういう結果が出て改めて「アンブシュア」を見てみると、さっきまで「問題」に感じられなくもなかったものが、動きがアンブシュアを含めてそのひと全体において良くなったから、「可能性」として感じられました。

そして、そこで気がついたのは、デニス・ブレイン氏やルシアン・テヴェ氏がこの当て方だったこと。

ということは、当て方は問題でない。アンブシュアの特定の見た目を「正しい」とし、それと異なるものを「誤っている」とする見方こそが問題だったのです。

「結果」
「過程」
「やり方」
「見方」
「考え方」

これらには、それぞれについて明確に気付けるといいですね。

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