ステップ5
息を入れて、スラーを演奏する。息が最少限の身体的努力で流れるようにしてあげつつ、最大限の音質の高さを目指す。アンブシュアや顔の筋肉にどのような感じがするか観察する。
音質を改善し、スラーの効率性を上げるために次の2種類のエクササイズを試してみてほしい。
a
真ん中のドの音を演奏し、マウスピースをアンブシュアから離し始める。これは、唇がリムに対してバズする事でマウスピースへの圧力が減り、マウスピースの周りの筋肉がよりアクティブになってくるまで行う。そこでまたもう一度真ん中のドを演奏し、マウスピースからの圧力をより減らして演奏できるかどうか、観察してみる。
b
真ん中のドを演奏するが、今度は音が完全に出なくなってしまわない範囲内で出来る限り下あごを下げてやってみる。これによりアンブシュアのアパチュアが開くはずだ。音程は正しく、しかより「オープン」な感じで真ん中のドから吹き始めてミにスラーで上がる。よりオープンなアンブシュアはミへの上昇を可能にしてくれるはずだ。
ここで両方を組み合わせて、つまりドの音でよりオープンなアパチュアで吹きつつマウスピースからの圧力を減らして、ドからミへのスラーができるか観察してみる。
ホルンを置いてリラックスしよう。
頭の中で観察したことを総ざらいする。適切にイメージを修正する。
ステップ6
どうスラーを演奏したいか決める。
その意図に沿って演奏する。
評価判断せず観察して受け入れる。
ホルンを置いてリラックスする。
頭の中で観察した事を総ざらいする。
次にどうしたいか、決める。
次にどうしたいか決めるにあたって、選択肢は複数ある。
・スラーがどんな感じがするかメンタルなイメージを頭の中で再生して、技術的観点からそれをどう演奏すればいいか指示を与えることができる(例えば息の支え、流れ、アンブシュアの張り、マウスピースの圧力 etc..)
・誰か他の人を教えているような観点から、その人の改善を助けるようなつもりで指示を与える事ができる。
・意図を確立するためにスラーを声に出して歌ってみることもできる。
・身体的感覚のメンタルイメージと組み合わせて音をイメージすることもできる。
どれを選択にするにせよ、常に以下の原則に基づくように。
・何をしたいか決める
・それをどのように行うか決める
・その意図に沿って行う
・評価判断することなく観察して受け入れる。
ステップ7
ここで、プランAを使う。
こう演奏しようと思ったことに沿ってスラーを演奏する。
「心の耳」で音程を聴いてから、その音を演奏する。一つ目の音を吹きながら次の音を「心の耳」で聴き取ってから(前もって聴いておく)、実際に二つ目の音を演奏する。