【テクニカル緊張問題】

『本番で緊張してうまくいかない』ことに悩みまくってレッスンにいらっしゃった方。よくよく話を聞くと、人前に立つのは得意、練習やリハは当日でなければ全然大丈夫、失敗しても次の本番を断ろうとは思わないetc…緊張に弱いわけではなさそうだぞ?

そして実際に吹いているのを聞くとこれはメンタルではなくテクニカルな問題だと気付いた。そもそも音が当たったか当たらなかったという『善悪二元論的』にだけ判断して組み立ているから、身体的に気持ちよく音が出せたか、音の響きはどうか、音色はどうかといった『物理的』な指標からの情報を拾わず活用していなかった。

それで、物理的にかなり無茶で無理をした奏法でなんとかしようとしていた。そうとは気付かすに。でも、物理的な無茶や無理は、コントロール性能にかなり強い限界を設けてしまう。音を外しやすくなるわけだ。音が当たるか外れるかだけ考えているひとにとって皮肉にも不都合を強めてしまう。

メカニカルな問題のあるセスナ機で悪天候かつ高高度に挑んでたわけだ。そりゃどうなるか怖くなるけど、飛行機の問題じゃなく天候の問題と思ってたわけだ。奏法の基本を確認し、基本的に整備されたジェット機を飛ばせば、揺れても悪天候で飛べるね、という話。面白かったー!

Basil Kritzer

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