コンサート・レポート(8月7日 チャイコフスキー)

一昨日(8月7日)、長岡京夏のクラシックコンサートが終了。
オーケストラはアンサンブル神戸、指揮者は阪哲朗さんでした。

その前のコンサートでは、かなり抑えた音量でベートーベン7番を演奏する必要があり(そういうこともあります)、そのときの自分ではかなり身体に負荷をかけながら演奏することを余儀なくされていました(結果、翌日から気管支炎に….)。

今回の演奏会では、リハーサル3日目まで「オケ」というシチュエーションに無意識にそれを引きずっていたようで、3日目に共演したホルンの人たち3人ともから「抑え過ぎ」「音がビビって聴こえる」「無機質に吹こうとしていないか?」と別々に言われ、それで初めて自分が自分に過大かつ不要な負荷をかけながら吹いていたことに気が付きました。

それを以てようやく、オケでも伸び伸びと演奏する感覚を思いだし、翌日のゲネプロ時点でかなり良い感じになり、本番はリハ/ゲネ通じても一番良い演奏ができました。

この経験を通じて分かったのは、共演者やオケやあるいはコンサートが変われば、それ毎に適したやり方があるということ。前のが良くても悪くても持ち込まない。肯定形で言えば、そのときその状況においての自分のベストを新たにするということ。

辛い条件下の無理せざるを得なかった状況を、それが終わってまでも持ち込んでいるのは自分の責任なのは明白です。

これが分かったから、逆に辛い条件下でも今度からはもっと負荷を減らしながら、よりもっと自分の良い吹き方を保ちながらやれるかもしれないという勇気も得られました。

共演者のホルンの方々からも、「本番がいちばんよかったね!」と褒めてもらえて嬉しかったです。

1stを担当されていたのは、大阪の某プロオケに在籍されていた方で、その方からは「音出し聴いていたけれど、バジル君は上もかなりいけるんじゃな?2ndの人とも話してたんだ。すごく自然にラクそうに吹いているから。方向性は間違ってないと思う」と言ってもらえたので、さらに勇気づけられました。

そういう印象が他人に伝わるのは、アレクサンダーテクニークの実践に効果がかなり表に出てきてるようです。

最近は弱音の多いブログでしたが、ひとまず立ち直りました。10月にはかなりの高レベルを要求される仕事も入り、明後日からは連日リハ・本番と続きますが、しっかり頑張ります。
今後も、ホルンの演奏活動を発展させていきたいですね。

昨日は1日アレクサンダーテクニーク教師養成クラスに出席していましたが、そこでホルン演奏を題材にとりあげて講師にみてもらいました。その結果、自己観察のレベルをグッと引き上げることに成功し、そのため昨晩と今朝の練習の手応えは、また一段上の新しい領域へ行った気がします。

これまではっきりしなかったエチュード/ソロ曲への取り組み方にまで重要な洞察が得られ、練習では基礎/エチュードに共通してやるべきことが「自分の能力の限界を超えるわずかに一歩手前のことを集中してし続ける事」である、そんな直観が得られました。

これに関しては、またもっと頭の中でまとまったら記事にしようと思います。

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