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息の支えについて。
英語で言う「息のサポート」と、
日本語で言う「息の支え」とは、
意味がちがう傾向が強いと感じる。
英語の「息のサポート」は、息を吐くことの『後押し・お手伝い』つまり腹部の凹まし。
日本語の「支え」やドイツ語の「シュトゥッツェ」は吐く息へのブレーキで、胴体の膨らまし保持。
この二つは息の流れへの作用は真逆で、
前者
=もっと出ていかせる(アクセル)
後者
=出ていかせなくする(ブレーキ)
となる。
でも、前者は息の流れを衰えさせないようにするし、後者は急に出ていかせないようにするので、どちらも『安定』作用を持つ。
教えるときも、
教わるときも、
この二種類の存在を分かっておきたい。どちらも息の流れの安定に寄与する。アクセルとブレーキだから。
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余談
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実はもう一種類、支えがある。ただし、演奏の邪魔にしかならないもの(笑)
それは『お腹に力を入れたまま息を吸う』こと。
お腹を凹ませていきながら、フーっと長く息を吐く。お腹は引っ込んでいき、腹筋に力が入るだろう。これは息を吐く筋肉だ。
吐ききったら、その力を抜かずに、吸おうとする。
・・・吸えない!(笑)
しかし、残念ながら例えば学校吹奏楽や合唱でこうしろと教わることがある。明らかに誤解であり誤りである。
Basil Kritzer