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金管楽器の演奏では、大きな音程間の跳躍が多くの奏者にとって、なかなかコワイものです。
そこで、跳躍とは、いったい何なのか、考えてみました。
跳躍は本質的に、同じ音を二度演奏するのと、変わりないはず。
1.まず最初、演奏する音を決め、その音を出すのに必要な動作があります。
2.次に、また演奏する音を決め、その音を出すのに必要な身体的な動作をします。
これだけなんですね。
では、なんで跳躍が難しいのでしょう?
おそらく一番大きな原因は、便宜上、空間的上下で記された音符を見ていると、音と音の間が空間的に「遠い」と感じて不安や難しさを感じ、硬くなることではないかな、と思います。
音は、空気の振動であり、音程差は振動数の差ですので、実際に「上下、高低」があるわけじゃないのです。譜面の上で、「遠くは離れている」為に、「ジャンプ」しようとしてしまう。そういうことがあるのかもしれません。
それでは、跳躍に役立つかもしれないアイデア。
それは、
「ひとつめの音を出していたときにしていた動作をやめること」
です。
これがないと、下の音を出す動きと上の音を出す動きを、同時にやって、両者の正確さを損ねるのかもしれません。
跳躍をするときは、こう考えてやってみるとどうなりますか?
やりやすかった場合も、やりにくい場合も、ぜひコメント欄やメールでフィードバックください。
1.まず最初、演奏する音を決め、その音を出すのに必要な動作をする。
↓
2.いま出していた音を出すのにしていた動作をやめる
↓
3.次に、また演奏する音を決め、その音を出すのに必要な身体的な動作をする。
↓
4.いま出していた音を出すのにしていた動作をやめる
最後の「4」も大事です。吹き終わったら、その音の動作もやめる。
これも、忘れず含めておくと耐久力が向上する効果があるかもしれません。