ある日レッスンにいらしたトランペット吹きのお兄さんの場合、
– – –
①バテが気になる
↓
②唇が緩くてラクだからバテない気がする当て方に変える
↓
③高音でない
↓
④迷子💦
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という状況でしたが、
話を注意深く聴いた結果『前の当て方』にもどしてみることを提案したところ、即座に高音が出るようになりました。更に、本人は意識してなかったけど姿勢がガラッと変わりました。
当て方を戻した前の当て方のときは、慎重さを欠く相手だったら姿勢が悪いだの猫背だだのあーだこーだ言われていたでしょうが、文字通り『秒』で改善しました。
この一連の流れのキモは、『バテ問題』を以って暗に自分の吹き方を全否定していた構図があったというところです。
一面の不完全さ、
一片の未熟さ、
それを全否定の根拠にしてしまうという流れ、思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
レッスンではこのように、レッスンを受けるあなたの考え、意図、辿ってきた道をよく観察していきます。そこに宝物があるのです。
Basil Kritzer