中学生や高校生が感じている漠然とした不安

中学生や高校生からメールで質問をもらうようになって、ふと気付いた。

彼らは悩んでいる・もがいているというよりは、とにかく不安がり迷い戸惑っていることが多い。

やりたいことがあり、進みたい方向があり、望みがあるが、壁があったり道が分からないときに私たちは悩み、もがく。

それに対し、メールで質問をくれる中学生や高校生は、漠然と不安がり、「自分は何かがおかしいのではないか」と感じているのが伝わってくる。

いちばん頻繁なのが、「先生に( or 先輩に)〜ができてない/ダメだと言われた。どうしたらいいですか?」という質問。これは、彼らがあるとき何らかの指摘やダメだしを受けたが、意味はよく分からないし、どうしたらいいのかも分からないまま放り出されていることが分かる。だから不安なのだ。

次に多いのが、「〜ができない/うまくいかない。どうしたらいいですか?」という質問。これの背景には、そもそも楽器を始めてまだほんの数年だから「まだできなくても自然」なことを、「やらねばならない」「できないのは悪い」というプレッシャーがかかっているケースが多い。

そして「〜が痛い」「〜が辛い」「〜が疲れてしまう」という、痛みや疲労・不快感に関するものも。奏法・演奏能力の発育と定着のスピードを超えて「こなす」ことを求められていたりする背景があることが多い。指導される「奏法」「正しいやり方」「練習法」に無理があったり根拠がなかったりというケースも。

部活動という文化や、コンクールというシステムという全体的な構造を背景にした現象なので、「誰が悪い」と責められるものではないが、当の中学生・高校生が漠然とした不安や「自分は根本的になにかおかしいのではないか」という焦りが前面にあるのは放置はまずいと思う。

いま非常によい時代になっているのは、インターネットが情報発信・情報共有・そしてやり取りをとてもやりやすくしてくれていることだ。ブログやメルマガやSNSを通して私が中学生や高校生に微力ながらサポートができる。メールを頂いたら、なるべくすぐ返信するようにしている。

私自身が、中学生や高校生のときに欲しかったけれど得られなかったサポートを、いまは私から提供しているのは、不思議な感じだ。インターネットはそういうところがすごい。

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