【良い緊張と悪い緊張の境目】

〜強烈な感覚・感情を「放っておいてあげる」〜

記憶を辿ると、わたしの演奏に関するあがり症は、初めてピアノの発表会に出演した6歳か7歳のころに
すでにもうしっかり存在していたのが分かります。

発表会当日、会場に向かう車のなかで、足元が真っ暗になっていくような、説明のつかない怖ろしい気分に押しつぶされそうになっていたのをよく覚えています。

でも、当時はそれに「言葉」を与えていませんでした。
とにかく、何が何だかわからないけれど、「そう」だったのです。

そしていざ本番となると、不思議なことにステージに出る少し前にその気持ちは離れていき、
「よし、やるぞ!」というような気持ちに切り替わりました。

演奏もうまくいきました。

ずっとずっと後、プロのホルン奏者になって演奏の仕事を経験するようになっても、
そういう気持ちの推移というのは何度も経験しています。

感覚的・感情的な強烈な体験なのは間違いないですが、
すくなくとも自分の場合は、それを生じ、推移するままにしておいてあげることが、
緊張しても良い演奏ができるかどうかの一つの境目になっているように思います。

Basil Kritzer

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