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【努力とは、いったいどこに向かってどのように行うのか】
進路として音大を選択することを本格的に決めた高校生の頃、そういう「問い」はぼくにとって非常に切実でした。
教則本などに書いてあることは「できるようになれば」そりゃ良いのはわかるんだけど、問題は「どうすれば」?のところ。
その当時、得られる答えは「大量の努力」「気合」「根性」しか無かった。
でも問題は、どれだけ「努力・気合・根性」を注いでも、肝心の上達は見られないこと。
どうするか?もっと努力。
という無限ループ。
おかしい。そんなはずない。
「自分は、ほんとに上達できるのか?」
「どうすれば上達できるんだろうか?」
その問いに深く響いたのは、シカゴ交響楽団チューバ奏者の故・ジェイコブズのレクチャー。
彼のレクチャーCDを繰り返し繰り返し聴き込みました。
いまの私は、音楽家としてのレベルも経験も当然アーノルド・ジェイコブズ氏に遠く及びません。
考え方や手法も同じではありません。
しかし、少年のわたしの魂を、亡くなった後も録音されたレクチャーを通じて支え励ましてくれました。
わたしは自分自身のレッスン活動が、そういう価値を持つようになればと願っています。
来週末、名古屋で二日間で4つの講座を行います。どれかひとつでも、タイミンが合う方がいらっしゃれば、受講でも聴講のみでも、ぜひご参加ください。
詳細:
https://basilkritzer.jp/archives/7873.html
Basil Kritzer