ときどき意外に思われるようですが、わたしは身分は会社員です。
BodyChance という、アレクサンダーテクニークのレッスンを提供し、教師を育てるスタジオを運営している会社の社員です。
もともとは、わたしもこの BodyChance の生徒でした。教師養成コースで勉強していたころに、「スタッフを募集しているんだけれど、やらないか?」と声をかけてもらったのがきっかけで入社し、いま5年目です。
アレクサンダー・テクニークの原理そのままに、非常に自主性と自由裁量に委ねてくれる会社で、たぶんそれであたかも独立して派手にやっている(?)ように見えるのだと思います。
会社員ですから、幸いなことにお給料をいただきながら、会社のインフラを活かして仕事にうまく集中してやらせてもらっています。
だから、出張して教えにいく仕事の謝礼などもすべて、もちろん会社に入れています。
アレクサンダーテクニーク教師の資格を取ってまだ3年経っていませんが、それでもこうして幅広く活動ができていて、いろいろなコースの運営もできているのは、ひとえに会社、学校のチームの一員として動いているからです。
こんな会社を設立し、運営し、チームを作って導いているのは、もちろん社長さんです。
社長さんは、ジェレミー・チャンスさんといって、教師歴40年近い大ベテランのアレクサンダーテクニーク教師です。わたしの恩師でもあります。
もともとは、テレビ俳優と舞台俳優と脚本家でもあり、一時は映画館監督としてハリウッドデビューもするチャンスを掴んだことがあるらしいです。
しかし、そのタイミングでダライ・ラマの集会を1年かけてオーガナイズする仕事を頼まれ、映画よりそちらを選んだとのことです(本人はプレイベートでは仏教徒です)。
ジェレミーさんがアレクサンダーテクニークをやっている根本的な理由は、人間と世界に奉仕するため、と聞いています。
わたしは、そういう感覚はなくて、「もっとたくさん、素敵な音楽が世の中に生まれて、それを聴きまくりたい!」という純粋に自己中心的な欲求が根本にある気がします。
じゃあ、社員は社長と同じことを目指してなくて大丈夫なのかな?
わたしが中心的に運営している音楽専門BodyChance教師養成コースは、社長の目指していることを目指いていなくてもいいのかな?
そう思って尋ねてみたことがありました。
するとジェレミーさんは
「人間と世界に奉仕する、というのは抽象的かつ究極的な目標であって、その具体的な表現は、アレクサンダーテクニークを使ってそれぞれのひとがそれぞれにやりたいことをやって自己実現し幸福を追求することだ。だから、君は君の音楽に関する願いを追求していってほしい」
と答えました。
こんな感じで、かなり極限的に、社員はそれぞれのやりたいことをやるよう、任されきっている会社であり学校です。
わたしが受け持っている音楽部門は、そういう意味ではわたいのやりたいことが反映されています。
しかし、それができているのは、成り立っているのは、そして広がっているのは、ジェレミーさんという設立者と彼が種を蒔いた仕組みやチームがあるからです。
ですので、いざ BodyChance スタジオに来てみると、そんなに「バジルのもの〜」「バジルの教室〜」っていう感じが強くあるわけではなく、音楽を学ぶひとのコミュニティーが作り上げる風通しのよい雰囲気が主を占めています。
自分の教室だ、と思って執着しなくて済んでいるのは、とても有り難いです。
徒然なるままに、ふと思い浮かんだことを書きましたが、音楽専門BodyChance 教師養成コースに関心がある方は、下記リンクより資料をダウンロードしたり、メルマガに登録するなどして、いろいろ読んでみてくださいね。
それでは!
音楽専門 BodyChance 教師養成コースについて
2014年度コース概要Ver.9_2
授業の日程(2014年度)
クラス別日程表 10.8更新
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