プランA:
演奏する前に「心の耳」で音程をあらかじめ聴く
=「息にのせて歌う」
プランB:
音程と筋肉記憶をすり合わせる
(メンタルなイメージと本能的な記憶を使う)
プランC:
頭の中のイメージを作る
ホルン奏者にとっては、プランAとBが最も頻繁に使われる。練習(繰り返し)が、聴いている(心の耳で)または見えている(楽譜上の記譜として)音程との関連で筋感覚的記憶を増強するからだ。「筋肉記憶」とは、繰り返し、この場合望む音程の再現を繰り返すことにより、本能的に特定の動きを再現できる、または動きの組み合わせを再現できる能力のことを指す。この記憶は、ひとつひとつの音程が個別にそして他の音程と比べてどんな感じがするかを表すメンタルなイメージを使うことでサポートし増強することができる。
世界的に最も優れたサッカー選手たちが直接FKを狙う様子を見ていると、彼らがいかに注意深くゴールとの距離を測り、どこにボールを狙うか決定し、リラックスするために呼吸し、集中力の焦点を合わせ、そしてボールを蹴る様子が観察できる。決定は潜在意識的に、本能的になされる。それと似たように、決められた音程を私たちは聴覚的にまたは視覚的に狙い、息をして、フォーカスし、演奏する。判断は潜在意識的になされており、私たちの「筋肉記憶」が必要な息の圧力とアンブシュアの形を再現してくれる。「練習が完璧を作り上げる」のであり、このやり方でうまくいっている限りは、何事も大丈夫だ。