【恐怖と体の使い方】

先日、ホルンの生徒さんとのレッスンで、

「恐怖に呑まれると、演奏が困難な身体の使い方になる。でもそこを押してエイっと吹いてることが多い。恐怖に呑まれてないときは
自分に合った呼吸法さえしていれば普通にただ吹くだけで十分うまくいく」

という構図がありました。

そこで提案したのは、

個人練習のとき、恐怖の影響を感じたら、吹かない。仕切り直して自分に合った呼吸法でシンプルに吹く。仕切り直しの途中でまた恐怖の影響があればやっぱり吹かない。

もしかしたら30分の個人練習で最初は数音しか音を出さずに終わる日が何日か続くかもしれない。

最初はすごく精神的な我慢が必要だけど、たった数音でも吹いたその数音はとても気持ちよくて自信につながってくると思う。

というものでした。

私自身も、大学のときに背中にひどい痛みを抱えて苦しんでいたとき、これに近い方法をとりました。

勇気が要りますが、効果的でした。

Basil Kritzer

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