腹式呼吸と胸式呼吸の様子を見比べると、胸式呼吸のほうが体の上の方の動き(胸や肩の持ち上がり)が目立ちます。
これを「浅い」と連想するのは、たぶん腹式呼吸の見た目だけが正しくて機能的だという考え方が裏付けになっていると思います。
・お腹の膨らみと支えを重点的に活用する腹式呼吸
・胸の膨らみと支えを重点的に活用する胸式呼吸
・その間ぐらいで両方の特徴を備えているとも言える真ん中呼吸
いずれも「支え」の方法であり、どれが良いかは比べて個々の奏者が自分の為に自分の権利で判断し選ぶことができるのではないか、本人が望むならそれらを組み合わせることもできるのではないか?
という考え方に立つとすれば、胸式呼吸は浅いのではなく「高い」呼吸、腹式呼吸は「低い」呼吸と言い換えることができる気がします。