うまくフルートを吹かなきゃ!と思って緊張していた

ブログの読者よりメッセージをいただきました。ご本人の許可のもと、ご紹介致します。フルートを嗜まれているNさんからです。

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先日の記事は、とてもとても深くて、私自身思い当たることが多かったです。

40歳になってフルートを始めて間もないころ、単発のレッスンをある高名なフルート奏者から受けたことがありました。

そのとき、「あなた、自分はいい年なんだし、うまくフルート吹かなきゃ!って思ってるでしょ。」と言われ、びっくりし、ぐさっときたことがあります。

遅くに始めたので、下手で当然、と居直っていたつもりでした。
でも、もうその年齢で、ある程度自分は何でもそれなりにそつなくこなせる、という自負があったのは事実です。

だから、フルートもそれなりに上手く(上手に聞こえるように)できるようになりたい、という思いは強かったと思います。

そこには、聞いてくれる相手とか、そういう観点は一切なく、「始めて間もないのに、それなりに上手ね。」と言ってもらいたい自分がいたと思います。

そんなことを言われたのは初めてで、ちょっとショックでした。

でも、できないことを恥ずかしいとか思う気持ちはないつもりでいたので、
自分のなかに「私はうまくできてあたりまえ」という心理があることを指摘されて、自分自身がびっくりしました。

そのあとしばらく特に問題なく練習を重ねていたのですが、10年を過ぎてある程度難しい曲にチャレンジする機会がでてきたころ、突然、すごいあがり症に襲われるようになりました。

大勢の前のこともあり、サロンのような近い距離で、親しい友人の前、とか言うときもありましたが、立ち往生するくらい、、まったく音がでなくなるほど緊張し、常の状態でなくなる経験が何度かあり、ほんとうに怖くなりました。

自分に何が起きているのかさっぱりわからず、混乱しました。
私は、人前で話をする機会も多く、そんなときでもあがったことがありません。

そんな私が、なんで?と思いました。

その理由をいろいろ探ると、バジルさんが書かれていた

>  『ホルン演奏に関しては、外人というアドバンテージはない』という想い
>  『だからこそ、それで認められたい』という想い
>  『だから、ホルンでだけは自分のダメさがバレしまうのが怖い』という想い

に通じる心理があると気がつきました。

フルートを吹いていると、裸になってみんなの前に立たされているような心細さがあるのです。
フルートを吹くと私の本性がばれてしまう、、、みたいな。

幸いそんななか、バジルさんのこの記事に出会うことができ、レッスンにも1度行かせてもらいました。

今回の記事は、とても含蓄が深いです。

バジルさんの書いているものと実際のレッスンに出会ってから、私の「フルートノート」を作ってあります。

そこに日々の練習で、自分の体の使い方や、こうするといい音が出た!みたいな気付きを書きとめています。
そのノートに書き写して、しばらく考える材料にしてみたいです。

理屈でなく、こういうことを乗り越えていける人もいるのでしょうが、バジルさんの自己分析、こういう切り口は私の思考にとても合っていると感じます。言語化することで、腑に落ちることが多く、また揺れたときに、修正する大きな武器になります。

バジルさんが書かれていた

>   ・等身大であり、等身大だからこその積極性やサービス精神
>

という部分がとても気に入りました。

長い文章ですが、じっくり読んで、そうそう!!!と思っている読者がいることを
お伝えしたくて、長いお返事を書きました。
ありがとうございます。

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