【息の吐き方〜持ち上げと拮抗保持〜】

アンブシュアタイプ研究の源流である故ドナルド・ラインハルト(1908-1989)の奏法論。ラインハルト自身の著書『ENCYCLOPEDIA OF THE PIVOT SYSTEM(ピボットシステム事典)1964』のp.36-p.38の記述より。

【息の吐き方】

《持ち上げと拮抗》
・肺の中の空気が「下向き・外向き」に押す力
・横隔膜と腹部が「内向き・外向き」に上昇する力

この横隔膜と腹部が上昇する力が発音の行為と同期していて、それが肺の中の外向き下向きの圧力と接する。このとき、「拮抗」が起きる。

息の吐き終わりまで、その横隔膜と腹部の持ち上げは続く。

横隔膜と腹部の持ち上げが強化されてくると、唇に対するマウスピースの圧力は減る。

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《発音と拮抗保持》
例えば一息で、間に休符の入ったハイCを3回吹くとする。このとき、横隔膜と腹部の持ち上げ度合いは一回目のCの発音の瞬間に設定される。次の瞬間、「拮抗」による固定が発動し、ハイCに適した持ち上げ度合いが保持される。そのまま、2回目3回目のハイCは、単純にタンギングにより発音と休符が作られる。息の終わりに向け横隔膜と腹部の持ち上げはいくらか増す。

高音域では、同じ一息の中の音と音の間で横隔膜と腹部が緩んで落ちてしまわないように。

同じ一息の中で、休符の入らない連続発音をするときは、やはり横隔膜と腹部の持ち上げを息の吐き終わりまで続けながら、舌をアーチ状にしてそのようにし続ける。

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《拮抗保持の程度》
横隔膜と腹部の「拮抗保持」はどの音域でも発音にあたり行うが、その程度が変わる。

一方、音量による「拮抗保持」の程度の変化は最小限が良い。小さな音の演奏時に横隔膜と腹部が休みすぎ使われなさすぎの奏者が多い。使わなさすぎより使いすぎの方が遥かにマシである。

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