ピッコロトランペットやC管のトランペットになると、苦しくて疲れやすい….どうしたらいいの?

トランペット奏者の方より、ご質問を頂きました。

【質問】

トランペットの特殊管について質問です。

普段はB♭管使用が多いですが、編成や曲目等によってはC管、ピッコロトランペットを使用する機会も少なくはありません。

B♭管は吹き心地はラクに響かせれるのですが、上記の特殊管になると楽器の抵抗を強く感じてしまい、吹き心地が非常に苦しく疲れも溜まりやすいのが現状です。

楽器の長さも違うので腕の使い方等かもしれませんが、未だに悩みが解決出来ないので何かアドバイス頂けますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

【回答】

こんにちは。

C管の方が抵抗が強いのですか?

管の長さは、Bbの方が長いのですよね。普通、管が長い楽器の方が抵抗は強いはずです。

管が短いときは、楽器の抵抗が減る分、自分がそれを作り出す必要があります。

トランペットの場合はその方法は

・Bb管のときよりほんの少し、アンブシュアの張りを強くする(上唇を前下方向へ、下唇を前上方向へ動かして、そうすることで上下の唇をくっつけ、そのくっつく力を高める。「ムッ」という感じです)。

・Bb管のときよりほんの少し、舌を能動的に上げる

の2つが使えると思います。

それで試してみて、成果のほどを教えてください。

【返答】

アドバイスありがとうございました。

私の場合、管が短くなるととても抵抗を強く感じてしまう傾向にありました。と同時に息が多過ぎるような感覚もありました。

今回のアドバイスを頂き分析したところ、恐らく「唇の閉じる力」が弱かったのだと思います。

「管が短い時は、楽器の抵抗が減る分、自分自身で抵抗を作る」というアイデアが最も自分には響きました。

というのも出来るだけリコーダーのようにラクに抵抗なく響かせれるように「自分自身で抵抗を作らない」ようにしていたので「自分自身で抵抗を作る」というアイデアは今までの自分と真逆の考えだったのですが、実際演奏してみるとしっかり鳴らせる感覚がありました。

最新のバジルさんのブログの「唇と息の助け合い」にもあるように「息だけ」考えていたので唇と息の調和が上手くいけば更に良くなっていけると思います。

この度はアドバイスありがとうございました。

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ピッコロトランペットやC管のトランペットになると、苦しくて疲れやすい….どうしたらいいの?」への6件のフィードバック

  1.  ピッコロ、B♭関係なくブレストとアンブッシャの筋肉とブレス圧合わせたマウスピースとの圧等を脳でその音に併せてコントロールするだけのことでアーバン教則本の基礎編などでコントロールの練習をしっかりすべきだと思います。(アーバンが楽に吹けるようになればどちらも楽に吹けるようになるとおもいます。
     フィリップファーカス著Art of brass playing日本語訳「金管楽器奏者のために」などはシカゴのハーセス、ジョコビッツといったそうそうたるプレーヤーが自ら被験者なってレントゲン等を使用して物理的に金管楽器の音がどのように出てくるかを検証していて実際の演奏上でも大変参考になります。故中山冨士雄先生からは写真を見るところから公開レッスンで(ほぼ個人レッスン)御指導いただきました。ので名演奏家のフォームをまねするのも方法かと思います。ホルンの田中正弘先生からも先生の楽器を貸していただいてチェックして頂いたので公開レッスンでも仲良くなれば個人レッスンして頂ける場合もあると思います。

    • satouさま

      この質問者の悩みは、「ピッコロ, Bb管,関係なく」ではなく、「持ち帰るとうまくいかなくなる」というところにあるわけですから、
      楽器のちがいに含まれる物理的な性質のちがいを知り、それにより「やること」に当然出てくるバランスのちがいに気付くことが重要だったのです。

  2. 本のタイトルが間違っていましたので訂正します。
    「金管楽器を吹く人のために」です。
    物理的な違いといっても私の場合特に感じませんでした。結局耳で聞いて合わすだけですし、時々遊びでチューバとピッコロTrp、トロンボーンとピッコロTrpの持ち替えもするのですが基本は同じように感じています。でなければジェームズモリソンのようなプレイは難しいのでは?

    • satouさん

      satouさんにとってはそうでも、この質問者にとっては質問した時点ではそうではないので、質問者のそのときの発想や現在地、言葉に沿った、「次の一ミリの上達」を助けるアイデアにわたしは興味があります。

  3.  頭で考えてもできるものでないし、B♭管で吹けない奏者が、ピッコロに変えても更けないと思います。
     倍音の関係で高音域の音程は取りやすいのですが、疲れやすいとかは基本のもんだいでないでしょうか、当然声楽も同じで高音になると息のスピードが要って、パワーが要りますがこれを克服するためには、B♭管でもピッコロも声楽もよく似ているように思います。
     舌足らずの私の説明より、雄弁・明快に説明されている過去の名著を御覧になり、懸命に練習されるのが一番の近道のように思います。呼吸に関係しているコア筋肉は、どうも呼吸で鍛えるのが一番らしいのでできましたら理学療法士さんとかの御意見があればありがたいです。

    • satouさん

      質問者は Bb 管が吹けなくて困ってるのではなく、持ち替えたときに感じる「ちがい」をどう理解し、どう前進したらいいかを知りたいと願っているのですよ。

      上から「基本が悪い」と言っても相手の主体的な成長力に寄与しないと思います。

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