【他人と比較 長年の考え方のクセ】

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学生さんからメールで相談を頂きました。

~他人と比較 長年の考え方のクセ~

【質問者】

初めまして。
自分の長年の悩み方のクセについてお話しさせてください。

自分は楽器を上達したい気持ちが強いのですが、同時にすぐ人と比べてしまいます。どちらが上手いか…そんな事ばかり考えています。

今ライバルの人がいるのですが、その人の演奏も上手いのと、所属団体が私の所属団体よりも上手い事もあり、自分はこのまま置いていかれてしまうのではないかと焦ってしまい、練習が空回りしてしまいます。もっと上手い楽団に入らなきゃ、もっと上手くなりたい!楽器は好きなのに…上手くなりたいのに…と思ってしまいます。

ただ、この負けん気で練習する事でモチベーションも上がる事もあったので一概にダメだとは思うことができず、しかし演奏していて苦しいことも確かにあります。

どのように気持ちを持っていけばいいですか?

【バジル】

相手と切磋琢磨して、お互い刺激になって、尊敬できるライバル心なら、
やる気にも支えにもなるし、いいんですけれどね。

ポイントは、そういう気持ちではなく「相手と比較して自分に駄目出しをし、不安になって焦って、練習の効果が落ちる」というところが問題なのだと思います。

相手から刺激を受けたら、その刺激を使って練習にエネルギーをダイレクトに使ってみてはどうでしょう。

比較にエネルギーを無駄遣いするんじゃなくて、自分なりに考えた練習法などを実行することや、練習法自体を考えることにエネルギーを使うんです。

それをやっている間は、もう相手のことではなく、「自分が上達するための試行錯誤」に意識とエネルギーを向けていることになるので、楽しいかもしれませんよ。

比較して焦って自分にダメ出ししているのに気付いたら、

深呼吸してちょっと時間をあけて

「わたしはどんなふうに演奏したいかな?」
「わたしはどんなふうに練習しようかな?」
「わたしはどうやったら上達できるかな?」

という考えに切り替えるんです。

比較・ダメ出しの数だけ、いま上記した「有意義な考える」に切り替えるチャンスだということです。

こまめにやってみましょう。

【質問者】

アドバイスありがとうございます。

何度もブログや著書を読み理解しているつもりでしたが、的確なアドバイスで気持ちも切り替えられそうです。

相手の環境と自分の環境を比べて、自分の環境の方が悪いんだ、だから上手くなれないと決めつけていました。勝手に勝負して負けていました。

バジル先生の言う通り、私のしている比較はいつも練習に影響が出るような自分が必ず負ける…という苦しい比較でした。

教えていただいた方法で勝ち負けの比較ではなく、エネルギーを上手く使えるように考え方を切り替えてみようと思います。

【バジル】

返信が役立ったようで、何よりです。

身近なひとと比べての勝ち負けを気にするレベルから脱する、もうひとつとても良い方法は、
世界でいちばんすごいひとたちの演奏に興味を持って、見る・聴くことです。

‥‥もう、レベルがちがいすぎて勝ち負けなんてアホらしくなってきます。
代わりに、楽器がもっと好きになります。いろんな可能性と夢を感じさせてくれるので。







【質問者】

動画をみました。
凄過ぎて笑ってしまいました。

身近な人との比較よりもこういうプラスになる演奏をどんどん聴いて自分の演奏エネルギーにしたいと思います!

ありがとうございました!


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