講座メモ:常葉大学短期大学部音楽科

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先日、静岡県の常葉大学短期大学部音楽科にて講座を、フルート奏者でアレクサンダーテクニーク教師の嶋村順子さんと共に担当しました。その講座概要を掲載します。


2018.7.5 常葉大学短期大学部音楽科公開講座「アレクサンダーテクニーク」




①アレクサンダーテクニークとは?

19世紀半ば生まれのシェイクスピア舞台俳優、F.M.アレクサンダーの名にちなんだもので、F.M.アレクサンダーが20世紀前半にイギリスおよびアメリカで展開したレッスン活動の中身を基盤にする技法

ただし、アレクサンダーテクニーク界内部の学術的研究によりその源流はフランス発祥でいまはあまり見られなくなっている歌唱・演劇および体の使い方のメソッドである「デルサルト・メソッド」であることが指摘されている。

F.M.アレクサンダー自身はそのことを言明しておらず自らのオリジナルであると主張していたが、そうではない可能性が高い。

その実際的価値は、

・声が出なくなったF.M.アレクサンダーの声の機能の回復
・発声・呼吸・姿勢といった、役者や歌い手にとって重要な面に効果があったためF.M.アレクサンダーの名が知られていった
・その後、呼吸機能の面で当時の医療で改善しなかった問題が改善する事例が相次いだため、当時の医療関係者の間でも知られていった



②アレクサンダーテクニークの現在

・F.M.アレクサンダーから数えて第5〜6世代に入っており、全世界に数千人の教師資格保有者がいる
・アレクサンダーテクニーク界には医師、理学療法士、神経生理学者、脳科学者なども数多くおり、彼らによってF.M.アレクサンダーの理論、レッスンの実際的な効果の検証や、なぜ効果があるかということの仮説の検証が進んでいる
・腰痛の改善には明確な効果が確認されており、他にも様々な領域で効果を調べる研究が行われている
・世界的に音楽学校や演劇学校、ダンス学校などでカリキュラムの一部に取り入れらRている
・数多くの音楽家、役者、ダンサーが実践しまた教えてもいる
・このような広がりのため、F.M.アレクサンダーの頃から教え方は変化し、広がっている。一方、F.M.アレクサンダーの教え方や理論をなるべく原型のまま保存する教師のグループもある。



③アレクサンダーテクニークの実践

・体の軸(頭、背骨、肋骨、骨盤)の使い方をメインに見ていく
・体の軸がどうなっているかとの関係で、手足や顎など他の部位の使い方を見ていく
・軸の使い方は、そのときやっている活動の影響で変化していることがある
・従って、そのときやっている活動の中身も見ていくことになる。



④レッスンで使う技術

・観察ー動き/発言/考え方
・補助的に解剖学やその活動に関する知識(ここでアレクサンダーテクニークの教師それぞれの、アレクサンダーテクニーク以外の経験や専門的背景が関わってくる)
・状況を改善するための新しいプランを作り提案する



講座を受講・聴講頂いたみなさま、どうぞお気軽にバジルに質問や感想をお寄せください→ basil@bodychance.jp


Basil Kritzer



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