奏法の個人差に理解のない指導者に間違った指導を受けた時、どうしたらいいのか?

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大学生ホルン吹きからのメールでご相談を頂きました。

〜先生と生徒は対等な存在〜

【質問者】

おはようございます。大学でホルンを吹いているものです。いつもブログやツイッターを拝見しています。為になる記事をありがとうございます。

私のアンブシュアは低位置タイプなのですが、今までも小学生で金管楽器を初めて、中学生のあたりから、アンブシュアに悩まされ続けていました。

特に、高校生のときの部活の先輩は、超高位置タイプだったので、逆のアンブシュア動作で教えて頂いていたこともあってか、うまくいかないことの方が多かったです。

その上、アンブシュアを変えようとして、その度に、苦しい思いをして、結局よくならずでした。

しかし!バジル先生のブログに出会ってから霧が晴れて光が射し込むかのように希望が見えてきました。

受験生だったこともあり、実践しているのがここ一か月ほどなのですが、低位置のアンブシュア動作に則り、吹くと、明らかに、今までよりも吹きやすくなりました。特に、高音が今までより吹きやすくなり、強さを感じ、バテにくくなりました。今では、どんどん良くなってくるのが楽しいです!ありがとうございます!

そんな私なのですが、問題はここからなのです。

大学に入り、吹奏楽を続けたくて今は吹奏楽部で吹いているのですが、先輩に見て頂いたときに、アンブシュアは直した方がいいかもしれない、講師の先生にもそう言われるだろうからそう思っていた方がいい、と言われました(もう少し優しく言っていただきましたが)。

もし、講師の先生が低位置タイプにあまり理解のない方で、直すように言われた場合、どう対応するのがよろしいでしょうか?

今から不安です。

今まで、教えて頂いた方達もそうであったように、教えてくださる方は下手にしようとして教えている方はいらっしゃらないと思うのです。ただ、低位置タイプについて、今までの私同様、あまり理解がなかった、知らなかっただけだと思うのです。

よろしくお願いします。

【バジル】

言う通りにする義務もいわれも一切ない!金払ってやってんだから、なおさら(笑)

冗談はさておき、でも実際ほんとにそうです。

その先生が低位置タイプに対する意識や理解がなければ、わたしの翻訳記事に言及して頂いて構いません。

その先生がその中身を理解したうえでどういう意見を持つかは自由ですから、同様にあなたもどんな根拠や考え方に基づいてどんな選択をするのも自由です。

その自由において指導者と生徒は対等であり、指導者はその自由を尊重かつ守り育てながら生徒と対等に接する義務があります。

指導者は、自身の経験と知識などを活用して、生徒の選択が建設的になるようサポートするのが役割ですよね。

あなたはぜひ、先生をその観点から判断してください。そこがちゃんとしてる先生なら、意見が対立しても双方にとって力になるはず。

逆に、そこがダメな先生だったら、あなたにとって逆効果になりそうなことや合わない感じがすることはなに言われても聞き流せばよいと思います。

【質問者】

ありがとうございます!

指導者と生徒の関係について、とても新鮮な見方でした。俗に良くない意味で言う、相撲部屋のようなスタイルが今まで多かったので、「対等」というのは新鮮でした。

自分が思うに、そういった部活は多いのではないかな、と思います。極端に言うなら、先生が神さまみたいな感じのところです。それよりは、やはり、自分達の自由も尊重された方が、プレッシャーも減りのびのびと解放的な音になるのではないでしょうか!

先生に言われることは、選択することが可能なんだなと思うと、気が楽になりました!
ありがとうございます!

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奏法の個人差に理解のない指導者に間違った指導を受けた時、どうしたらいいのか?」への3件のフィードバック

  1. いつもブログ、twitter拝見させていただいています。
    記事とは関係のない質問で申し訳ないのですが、B♭菅フルダブルとF菅の違いについて教えていただきたいです。
    私は中学3年生でホルンを吹いています。中1からF菅を使っています。
    高音が苦手で、すぐバテてしまうし、吹いた後は唇が腫れているような感じがして痛くなります。
    最近、新1年生が使う楽器の点検で、B♭菅を吹いてみたところ、とても高音が出しやすくて驚きました。息がスッと入ってF菅よりも音が当たりやすい感じがしました。
    今度のコンクールの自由曲がハイDやハイCがたくさん出てくる曲なのですが、私は1stを任されています。
    B♭菅に変えたほうがいいのでしょうか。

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