マンガとイラストでよくわかる 音楽演奏と指導のためのアレクサンダーテクニーク〜実践編〜

2017年8月発売『マンガとイラストでよくわかる 音楽演奏と指導のためのアレクサンダーテクニーク〜実践編〜』


〜この本について〜

アマチュアであろうがプロであろうが、子供であろうが大人であろうが、音楽を演奏することの本質は全てのひとに共通しています。

それは、

『あなたの音楽を聴いてくれる存在と、なんらかのストーリー、メッセージあるいは意味を共有すること』

です。

この本は、それが「背骨」として一貫しています。

あなたがひとりで練習するときも、
仲間と一緒に練習するときも、
人前で演奏するときも、
舞台に出てとても緊張しているときも、

これは常に同じです。

音楽とはそういうものだから、練習も演奏も、緊張感や恐怖感と向き合う際にもこのことを基本にするとしないとでは、あなたの表現や達成感は大きく変わってくるでしょう。

そして、アレクサンダーテクニークは「音楽」(=ストーリー、メッセージ、意味を共有するもの)を練習したり演奏したりするにあたってのとても役立つツールです。

序章では、そのツールについて理論的に実用的にも説明しています。

第1章では、あなたがひとりで練習するにあたって、

・技術的な練習をするとき
・表現を考えるとき
・本番に向けた準備をするとき

いずれにもこの同じ「背筋」をどう通すことができるかを説明しています。

第2章では、合奏や合唱を仲間と一緒に練習し作り上げていくにあたって、ストーリーを共有するという「背骨」をどう通すことができるかを実践的に提案しました。

ここでは、仲間とのコミュニケーションが不可欠になります。音楽がコミュニケーションであることは言うまでもなく当たり前に受け入れられていることですが、それならばまずは一緒に演奏する仲間とクリエイティブなコミュニケーションが必要になっても当然のことなのです。

第3章では、本番の舞台で実際にいかにしてストーリーを語りメッセージや意味を共有するのかということを描いています。

ここに述べている考え方を、ぜひ次に控えている本番に向けて、活用してください。

また、この同じ章で、本番の舞台で経験する緊張や恐怖をどう乗り越えるかということも説明しています。

もし、その乗り越える方法を「帆船」だとすれば、この帆船の竜骨=背骨もやはり、「音楽とはストーリー、メッセージ、意味を共有することである」ということを基本にしています。

きっと、この本を読んで、ここに書いてあることに沿ってあなたの練習の仕方や演奏の仕方を作っていけば、目の前の一回の本番の結果としてうまくいくこともいかないこともあったとしても、それでも練習すること演奏することにもっと手応えや楽しさを感じ始めることでしょう。

そしてその手応えや楽しさがあれば、あなたの技術的演奏能力も、本番力も、必然的に伸びていきます。

ぜひ、この本の内容を取り入れ、実践してください。

購入はこちら:『マンガとイラストでよくわかる 音楽演奏と指導のためのアレクサンダーテクニーク〜実践編〜』

2017年夏
Basil Kritzer