レッスンの中身

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ここではアレクサンダー・テクニークのレッスンの中身や、レッスンの進み方について、説明します。

【からだのことなの?メンタルのことなの?】



よく尋ねられるのが

「アレクサンダー・テクニークってからだの使い方を教えてもらえるの?」

「メンタルトレーニングなの?」

「肩こり治すものなの?」

という質問です。

この質問をするひとは、誰かから聞いたレッスン体験談や、本で読んだこと、あるいはわたしがセミナーで教えているのを見てこの質問をくれます。

 

アレクサンダー・テクニークは、「やりたいことやるための方法」です。

ここから、わたしが考える「やりたいことをやるための方法」としてのアレクサンダー・テクニークのごく簡単な概要を述べます。

 

【やりたいことをやるための、普遍的な6つのプロセス】

アレクサンダーテクニークの発見者である F.M.アレクサンダーは、将来有望な俳優でした。しかし、あるとき声が嗄れて出なくなり、息を吸い込む音が目立つという症状に深刻に悩まされます。あまりに声がかすれてしまって、俳優としてのキャリアが大きな危機を迎えていました。

台詞を話さず、日常会話や日常生活においては何ら問題なく至って健康であったため、医師もとくに打つ手立てがなく、F.M.アレクサンダーはこの危機を自力で乗り越えることを決断します。

結果的に、何年もかけてではありますが、彼はこの危機を見事乗り越え、声を回復することに成功しました。

 

その失った声を回復するために辿ったプロセスこそが、いま「アレクサンダーテクニーク」として知られているものですが、このプロセスは声をどうこうするとか、「やりたいことを実現する」にはどうしたらいいのか、というプロセスです。(F.M.アレクサンダーの場合は声を使って台詞を朗唱し、演技をする、ということがやりたいことでした)

 

そのプロセスとは、

望んで

認識して

決断して

情報を集めて

新しいプランを作って

それを実行すべく自分を行動へと促す

という6つのステップから成ります。

ひとまずここで、アレクサンダー・テクニークの実際のレッスンの様子をご覧頂きましょう。
ここでは、トロンボーン奏者の方とのレッスンです。


【6つのステップ】

このステップの意味するところを、レッスンの中身と関連づけて見て行きましょう。

 

望むこと

アレクサンダー・テクニークは「やりたいことをやるための方法」です。ですから、アレクサンダー・テクニークのレッスンを通じて問題を解決したり先に進んだりするためには、そもそも 「やりたいこと」が必要 なのです。

実はレッスンにやってくる方々の中には、ここで問題を抱えていて、行き詰まっているケースもあります。

「やりたいことが分からない」

「やりたくないことを無理してやっている」

「やりたいことを我慢していて、やらずにいる」

というケースです。

 

ひとは、自らの望みや欲求を満たすために身体を動かし、行動します。ですから、このようなことが起きていると、身体も緊張します。うまくいかないことが出てくるのです。

このようなひととレッスンをする場合、何を望んでいるかを明確にしていく手伝いが、レッスンを行う側の役目となります。

アレクサンダー・テクニークの先生が行うレッスンで、先生と生徒さんが一緒に、このステップ①に取り組んでいる様子を見るとあたかもカウンセリングのように見えることがあります。しかし、それでも実際には行っているのは「レッスン」です。

楽器を用いたレッスン中に生徒さんが望みを自覚したり、明確化したり、あるいは抑圧から解放されたりすると、音色や響きを劇的に引き出され、技術的もしくは身体的な原因があると思われた問題すら一気に解消することがあります。

 

認識すること

自分の望んでいること、得たいもの、実現したいことが分かってきたら、次は

「望んでいることに対しての、いまの現状を認識する」

必要があります。

 

音楽をしているひとがアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けるときに、このステップ② 「認識すること」 が大切な課題になる場面の例として、自分の音を聴いていない/聴き方を知らないケースがあります。

「もっと音を響かせたい」とおっしゃる生徒さんが、レッスンを通じて劇的に響きが増し、グループレッスンの他の参加者たちやレッスン後に普段から師事している楽器の先生、楽団の仲間などから「良くなった」「響いた」とフィードバックをもらったにも関わらず、本人は「変化が分からない」「改善していない」と主張する。そんなケースです。

これは「響かせたい」という望みはあるものの、何をもって響いていると判断できるのか、何をもって良くなったと評価してよいのか、聴き方や判断の方法や基準を持っていない、あるいは誤った聴き方や判断の方法を使っているのが原因です。

レッスン中にこのようなことが起これば、生徒さんが自らのやりたいことをやるのを手助けするのがわたしたちアレクサンダー・テクニーク教師の役目である以上、認識することをサポートする必要があります。

そこで、音の聴き方、響いているかどうかの判断の仕方を教えることがあります。

この場面を外から眺めていると、あたかも音楽のレッスンそのものに見えることがあります。

しかし、たとえ音楽のレッスンをしているように見えても、教師側の意図は「生徒さんがやりたいことをやることの手助けすること」であり、そのためにここでは「聴き方=認識の仕方」教えているのがその実態で、その点において音楽のレッスンではなくアレクサンダー・テクニークのレッスンを行っています。

 

決断する

望んでいることが分かり、それに対しての自分の現状が認識できたら、次は

「やりたいことを実現するために、必要なことをやるぞ」と決断する

必要があります。

というのもこの先、やりたいことを「実際にやる作業」へと入って行きますが、その作業をやる動機が義務感、圧迫感、あるいは承認欲求からもたらされていると、「やりたいくないけどやる」「自分のやりたいこととはちがうことをやる」というような流れになってしまいかねません。

 

やりたいことをやるための方法=アレクサンダー・テクニークなので、この流れになってしまうとアレクサンダー・テクニークのレッスンはうまくいかなくなります。

・自分はこれがやりたい(ステップ①望み)

・いまはそれに対しこんな現状にある。(ステップ②認識)

・だから、やりたいことを実現するために前進しよう。(ステップ③)

 

そのステップ③=決断が不可欠なのです。

レッスンには、やりたいことが明確で、現状を正確に認識しているけれど変化と改善のプロセスに踏み出すことを決断できずにいる人が、堂々めぐりになって困ってレッスンにいらっしゃることもあります。

その場合、そのひとが一歩踏み出すこと決断をするのをサポートするのが、アレクサンダー・テクニーク教師の役目になります。

 

情報を集める

ここから、「やりたいことをやる」ためのリアルな作業に入っていきます。

やりたいことをやるための力・助けになり信頼できるプランを作るためには、十分かつ正確な情報が必要です。

 

やりたいことをやるにあたっては、

・自分はだれで(楽器演奏で言えば、体格や性質などを含む)

・ここはどこで

・何または誰が周りにあり

・さっき何が起き

・いま何が起きていて

・これから何が起きると自分は想定していて

・自分はどんな経験や知識や技術を持っていて

・自分は何を望んでいて

・その望みを実現するためにいまはどんなことをやっているのか

etc…

を観察して調べていきます。

観察は、音楽演奏に関してはもちろん視覚や聴覚によるものがなじみ深いですが、あらゆる感覚やツールを使って行って構いません。

主観的な直観、他者の意見、機械などから得られる客観的なフィードバック、いずれも重要な情報源です。

観察力は、アレクサンダー・テクニークのレッスンで身につくことのひとつです。

観察を通して必要な情報が十分に集まってくると、やりたいことに関していま起きていることや、これからどうしていけばいいのかが段々わかってきます。

観察は、好奇心のパワーがモノをいいいます。

 

新しいプランを作る

このステップは、前段の ステップ④ を受けて、「では試しにこうしてみよう」という計画を作るところです。

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、先生が生徒に新しいプランを提案します。

生徒にとっては不慣れな発想であったり、生徒が「それはやってはいけない」と思い込んでいることを先生が提案することもあります。それは、生徒さんがやりたいことをやるためには、提案している内容こそが助けになると見込んでのことです。

やってはいけないと思っていたことや、思いもつかなかったことを先生が提案して、それをやってみると予想外にうまくいく。やりたいことができそうな手応えが得られる。

そういう体験は、生徒にとっては新たな発想を身につけていくきっかけになります。行き詰まりを自力で乗り越えられるようになってくるのです。

 

 

自分に実行の勇気を与える

新しいプランが出来上がったら、それを試してみる必要があります。新しいことは、やってみないとそれが役に立つのかどうか分からないからです。

しかし、ひとは、やってみたらどうなるか分からないことを前にすると、なかなか実行しづらいものです。どうなるかわからないとき、ワクワクすることもあれば、むやみに怖れてしまうこともありますね。

レッスンでは、先生がそこを励ましてくれます。背中を押してくれます。だから、ひとりで取り組んでいるときより思い切ったことがしやすいし、自分ひとりでは解決できなかったことが先生と一緒に解決できます。

レッスンでいろんなことが実験できて、いろんなことが解決したり改善したりするうちに、自分ひとりで取り組んでいるときも、自分自身に勇気や安心を与えることができるようになっていきます。

そうやって、どんどん自由になっていくのです。

….

 

このようにしてレッスンは進んでいきます。楽しそうでしょ?

アレクサンダー・テクニークのレッスンを実際に受けている方々のお話をぜひ読んでみてください。どんなレッスンかもっとイメージしやすくなります。

 

30歳を過ぎ、学生時代よりも練習量が少ない中で、確実に上手くなっていく実感がある
(酒井一人さん:チューバ)

何だこれは!? こんな楽に吹いたのに、なぜこんなに楽器が鳴るんだ?
(大熊克実さん:フルート)

楽器を落としそうなほどの手の震え
(是澤悠さん:オーボエ)
これを読んでいるあなたと実際にレッスンでお会いできることを楽しみにしています♪

Basil Kritzer

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